「サイン」を読む

「ひじきが我が家に
やって来た その2」
を読む

「ひじきが我が家に
やって来た その3」
を読む

「ひじきの嫁入り」を読む

ひじきが我が家にやって来た その1
 「ひじきが我が家にやって来た」と言ったって、別に夕食のデリバリーを頼んだわけではない。子犬のトイプードルを「ひじき」と命名したのだ。
 この「ひじき」という名、来年の夏出産、秋の引き渡し予定で予約していたフラットコーテッドレトリーバーのものだった。訳あって
1/10サイズになったが・・・。
 3月に「ヒメ」が亡くなり、一頭残ったゴールデンレトリーバーの「クリス」が予想をはるかに越える意気消沈ぶりを見せた。じゃれる相手を探すそぶりをしたり、ヒメの居た場所にたたずんだり。私達の心を犬に反映させた見方かもしれないが、私にはそうとしか思えなかった。
10歳という歳もあるし、このままでは加速度的におバアさんになりそうで悲しかった。
 ダンナは黒い大型犬にこだわった。私は頭の良さ、大きくない犬にこだわった。なぜ大きくない犬かというと、一人での介護時を考えたからだ。共通するのは女のコ。
 それからはパソコンで犬のページを検索したり、ペットショップにちょくちょく顔を出して、それらしい子犬を見て回ったりした。どこかで耳にしたプードルの頭の良さから、何十匹もいる子犬のケージの中に私はそれを探すようになっていた。(T)
(つづく)

クリスは意気消沈。加速度的に老け込んだ気がして悲しかった。

×close

Copyright(C) 2004-2013,OWL. All rights reserved.

主を失ったヒメの小屋は草が生え放題でさみしいかぎりだ。